仏教の世界は奥深いもので、数珠一つとってもかなりの歴史があります。
その知識を探れば探るほど、その奥深さには驚かされることになるでしょう。
そんな数珠の奥深い世界について知っていただくべく、ここでは数珠に関する豆知識をご紹介します。
数珠の珠にはそれぞれ名称がある
数珠の珠には、それぞれ名称や意味があることをご存じでしょうか。
108つの珠は主珠と呼ばれ、108の仏や108の煩悩といった、108という数にゆかりのあるものを象徴しています。
主珠と同じ大きさで色が違う4つの珠は、四天王珠と呼ばれており、こちらも4人の菩薩や四天王など、4という数にゆかりのあるものが当てはめられています。
他にも、親珠、弟子珠、梅雨珠、浄明珠など、それぞれに名称や意味があるのです。
また、全ての珠をつないでいる中通しの紐は、観音菩薩という慈悲深い菩薩を表しているという意味があります。
ですが房にはあまり意味は込められておらず、飾りとしての意味合いが強いです。
神社に数珠は持っていかない
歴史ある立派なお寺や神社には、無宗教の人でも訪れることがあります。
そのお寺と神社は明確に違いがありますが、若い人だと混同することも珍しくありません。
お寺は仏教の施設なので、こちらに仏具である数珠を持っていくというのは間違いではないです。
ですが神社は『神』と名前についている通り、お祀りしているのが神様で、仏様とは違います。
神道の施設であるため、神社には数珠を持っていく必要はないといえるのです。
お寺で仏様に対して念仏を唱えるとき、素手というのは仏様を素手で触るような失礼に当たるのですが、神社でお参りする際には、数珠のような道具を持っていく必要はありません。
観光などで大きな神社に行く、というようなときも、わざわざ購入する必要はないのです。
神社には二礼二拍手一礼というような独特のルールやマナーがありますので、そちらに則った行動を心がけましょう。