手に持った数珠

数珠を使うなら知っておきたい、マナーに関するあれこれ

数珠を使おうと考えたのなら、マナーについても覚えておくと良いでしょう。
数珠は仏教における大事な道具になりますので、取り扱いには何かとマナーがつきまといます。
この記事で、数珠に関するマナーについて学んでみましょう。

数珠のマナー1.床や畳、イスの上に直接置かない

お葬式のような場所に持っていったとき、ついついやってしまうのが、数珠を床や畳、イスの上に直接置いてしまうことです。
座っていれば膝の上に置くという人が多いのですが、数珠は膝の傾斜で滑ることもあり、手でおさえる必要があります。
それが面倒になるとついつい、床や畳、イスの上に数珠に置いてしまいがちです。
ですが、これはマナー違反になります。
数珠専用の袋に収めてから置くか、ハンカチなど布を敷いてから置きましょう。
仏様と向き合い、亡くなった方への供養に使う大事な仏具ですので、お尻や足で触れるような場所には、なるべく置かないようにということですね。

数珠のマナー2.略式数珠は右手で持たない

数珠は宗派によって、持ち方が定められています。
本式数珠の持ち方は多種多様ですが、略式数珠であれば基本となる共通した持ち方があります。
それが『左手に数珠を通す』という持ち方です。
数珠の輪っかに左手の人差し指から小指までを通し、親指で挟むようにして持ちます。
右手に持ったり、房の部分を掴んだり、あるいは数珠を鷲掴みにする持ち方はマナー違反となってしまいますので、注意が必要です。

数珠のマナー3.他人と貸し借りしない

数珠のマナーには、他人と貸し借りしないように、というものがあります。
仏教徒にとっては、他宗教でいうところのロザリオのように大事なものなので、貸し借りしてしまうとぞんざいに扱っているように見られてしまいます。
数珠は仏様や亡くなった人に向き合い、願いや念を込めて手を合わせるものです。
なので他の人から借りてしまうと、その願いや念に他の人のものが混じってしまうかもしれません。
そういった事情から、貸し借りはしないほうが良いといわれます。

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